3割負担 | 1割負担 | |
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片ワキ|剪除法(皮弁法) | 約21,000円 | 約6,870円 |
両ワキ|剪除法(皮弁法) | 約42,000円 | 約13,640円 |
※ 別途、お薬代などがかかります。
ワキガは遺伝する確率が高く、家族がワキガだと自分自身では気付けないことが多いです。ご自身のニオイが気になってワキガと思い込んでしまうようなケースの多くはワキガではないことも。そのためワキガを保険で治療するには検査が必須です。ご自身の体臭が気になる方は一度対面カウンセリング(保険)をご検討ください。ご相談・ご予約はフリーダイヤル・LINEで承っております。
ワキガの悩みはとてもデリケートです。本人が気づきにくく、家族や友人からの指摘で気づく方も多くいらっしゃいます。そのことで落ち込んだり、対人関係に不安を感じたりしていませんか?
また、ご自身でニオイが気になる・臭い気がする、と悩まれている方も多いです。ストレスや精神的な問題・加齢によって体臭が変化することは珍しいことではありません。
当院では、そんな不安や葛藤に寄り添い、丁寧なカウンセリングを通して解決のお手伝いをしています。あなたの「気にしすぎかも…」という気持ちにも真剣に向き合います。まず、ワキガかそうでないかと知ることが悩み解決のスタートです。
腋臭症(ワキガ)のニオイの原因は、アポクリン汗腺という特別な汗腺の分泌物によるものです。脱毛するとワキガになるという噂話がありますが、医学的にはありえません。
ワキガは、私たちが日々の生活で選んできた食事や運動、衛生習慣とはまったく関係がありません。
つまり、誰かのせいではない――生まれ持った体質なんです。
実はこの体質には、ABCC11(エービーシーシーイレブン)という遺伝子が深く関わっています。
この遺伝子を持っているかどうかで、アポクリン汗腺の働きに差が出るため、
耳垢が「乾いているか」「湿っているか」の違いも生じるんです。
耳垢が湿っている方は、アポクリン腺が発達している可能性があり、
それは「ワキガ体質」のサインであることも多いのです。日本形成外科学会が発行する「腋臭症診療ガイドライン」では、ワキガ(腋臭症)の診断において耳垢の性状が参考指標の一つとして挙げられています。具体的には、耳垢が湿っている(湿性耳垢)ことがアポクリン汗腺の発達と関連し、腋臭症の可能性を示唆する要因とされています。耳垢が乾燥している人の場合は、ワキガである可能性はゼロとはいえませんが、かなり低いといえるでしょう。
欧米では、ワキガや体臭はひとつの「個性」としてとらえられることもあります。
それに比べて、日本では「清潔=無臭」という価値観が根強く、
「自分は気にならなくても、他人の反応が気になる」
そんな繊細な悩みを抱えている方が少なくありません。
実際に、本人は気にならないのに、家族やパートナー、職場の人に指摘されたというケースも多く見られます。
だからこそ、ワキガに悩む人たちは「自分が悪いのでは?」と責めてしまいがちですが、
それはまったくの誤解です。
繰り返しになりますが、ワキガは「あなたのせい」ではなく「あなたの体質」です。
ですが、その体質によって起こるニオイの悩みを放っておく必要はありません。
実際には、医療によって根本的な改善を目指すことが可能です。
とくに「保険適用の手術」であれば、金銭的な負担を抑えながら、アポクリン腺を的確に取り除く治療が行われています。
周囲の目が気になる、仕事や恋愛に自信が持てない、
そんな気持ちを抱えているとしたら――
それは「あなたが変わるべき」なのではなく、
「選べる方法を知ること」が、よりよい人生への一歩になるのかもしれません。
私たち医師はその選択肢のひとつとして「治療」を用意しています。
私たちの体には2種類の汗腺がありますが、ワキガの原因となるのは「アポクリン汗腺」という汗腺です。このアポクリン汗腺から出る汗には、脂質やたんぱく質などの成分が含まれており、これが皮膚の常在菌によって分解されることで、特有のニオイが発生します。
ワキガ体質かどうかは遺伝的に決まる部分が大きく、特に「ABCC11遺伝子」という遺伝子の型が深く関係しています。この遺伝子を持つ人は、アポクリン汗腺が発達しやすく、耳垢が湿っているのも特徴のひとつです。
つまり、ワキガは生活習慣や清潔さの問題ではなく、体質による自然な現象。だからこそ、必要以上に自分を責めることはありません。医療によって根本から改善することができます。
市販のデオドラントやボトックス注射など、さまざまな「切らない」対処法がありますが、それらによる効果は基本的に一時的で、ワキガを根本的に治す方法ではありません。
根本的に治すには、アポクリン腺というワキガの原因となる汗腺を除去する必要があります。そのためにはワキの皮膚を切開して汗腺を取り除くという手術が必要なのです。この手術は剪除法(皮弁法)という名称で保険で認められた唯一の治療法です。その歴史は古く、再発の可能性も低く、長期的な改善が見込めます。
皮膚を切開するため、どうしても手術に抵抗がある方はボトックス注射をはじめとした「切らない」対症療法もありますが、定期的な治療が必要かつ保険適用外の自費診療です。
ワキガ手術は、医師による「腋臭症」の診断が下されれば健康保険が適用されます。保険証をお持ちの方であれば、手術費用は3割自己負担で片側で約2万円、大抵は両脇ですので約4万円です。患者さんの希望で、右と左で時期をずらして行うケースもあります。また、東京都では現在18歳未満の医療費は親の所得に関係なく入院も通院も無償です。ワキガは遺伝する確率が高いため、親子で治療されるケースは多いです。さらに、おひとりでお子様を育てている方は1割もしくは無償になる「ひとり親家庭等医療費助成制度」もあります。
保険適用の治療だからこそ、活用できる制度が用意されています。経済的負担が少ないからこそ、本当に治療を必要としている方にとって、安心して一歩を踏み出せる選択肢となっている、といえるでしょう。
ご予約いただいた時間に受付をお願いします。まずガーゼテスト(15分ほど)をしていただき、その後、医師による診断とカウンセリングを行います。腋臭症(ワキガ)ではない方には他の治療法などの相談、腋臭症と診断できた方には手術の詳しい説明をします。治療内容についてご理解・納得していただき手術を希望される場合は、手術日の予約をします。カウンセリングにかかる時間は30分から1時間くらいです。
手術日当日は、まずワキの毛を看護師が剃り手術準備を行います。局所麻酔を行いワキの中央をシワに沿って4−5cmほど切開します。麻酔が効いていると痛みは感じないのでご安心ください。画像は実物でなくイメージです。
切開した線を基準にワキ全体のアポクリン腺を除去します。皮膚をめくり目視で確認しながら取り残しのないように丁寧に除去していきます。
皮膚を縫合し、中に血溜まりを防ぐドレーンという管を差し込みます。形成外科ならではの技術でできるだけ傷口が目立たぬように縫合します。切開から縫合まで両脇でかかる時間は約90分です。
傷口からの感染症を防ぐためにガーゼで圧迫し包帯でしっかり固定します。30分ほど時間を要します。二の腕と肩を強く固定するため、3日間は腕を上げるなどの動作ができなくなります。手術日当日は、来院してからお帰りまでの時間の目安として120-150分です。
3日目に包帯を緩め、7日後に抜糸を行います。同時に包帯も取ります。治療自体はこれで終了です。1か月後、3か月後、6か月後に術後の経過をチェックする定期検診を受けていただきます。
トータルで、ご来院回数は、カウンセリング・手術日・3日目の包帯取り替え・7日目の抜糸の4回と定期検診3回の計7回です。
皮膚と組織を密着させるために、かなり強く圧迫固定します。3日目に緩めるまでは生活に多少不便を感じると思います。
腕を大きく動かすのは念の為手術日から2週間は控えてください。
シャワーは3日目以降、入浴は抜糸後に医師から状態を見て指示します。
体を使う仕事の復帰は1週間前後(デスクワークなら3日程度で可能です)
汗腺の除去といっしょに一部の毛根が破壊されるため、脱毛になり結果として脇毛が薄くなることがあります。
できるだけ目立たないように切開・縫合しますが、手術をする以上傷跡は絶対に残ります。また人によっては傷跡の周辺に色素沈着がみられることもあります。直後はどうしても傷跡や色素沈着が気になると思いますが、まず自然回復を待ってください。定期検診時に保険適用内での内服薬や塗り薬の処方もございます。半年〜1年ほど様子をみることをオススメしますが、気になる場合はお気軽にお問い合わせください。
勇気を出して一歩を踏み出す方を、私たちは全力でサポートします。安心してご相談ください。専門スタッフが丁寧に対応いたします。電話は通話料無料のフリーダイヤルです。電話受付時間外のお問い合わせにはLINEをご利用ください。